万年赤字の地方私鉄
銚子電鉄は「JR銚子駅」を起点として、犬吠埼を経て終点「外川駅」に至る6.4kmを結ぶローカル私鉄です。
昭和30年代からのモータリゼーションの発達、平成になってからは人口の減少傾向によって地方私鉄はどこも苦しい経営を強いられています。 ローカル線がのんびりと農村を走る様子は日本の原風景ともいえる貴重な環境ですが、地方の鉄道は合理化が進み、廃線となってしまう例も枚挙にいとまがありません。
銚子電鉄も昭和40年代から苦しい経営が続いています。 2000年代は電車の修理代が出なくて廃線の危機に・・。 ちょっとした事故があったらもう終わり。 まさに風前の灯でした。
救世主 「ぬれ煎餅」
公的資金の援助で細々と生き残った銚子電鉄を救ったのが90年代に製造販売を始めた銚子名産の「醤油」(ヤマサ醤油)を使った「ぬれ煎餅」。 2ちゃんねるやブログ等で銚子電鉄を助けようという動きが大きくなり、今や鉄道事業よりも大きな収入源となっているそうです。 最もそれ以外にサポーターや個人の寄付などに依っているのも大きいそうですが。
その後も2011年の「東日本大震災」、2019年の台風被害等、か弱い銚子電鉄は大きな災害に翻弄されながらも何とか生き残ってきたのです。 私も微力ながら時々「ぬれ煎」をECサイトで購入したり、時間のある時は乗車したりして応援してきました。
新型コロナウイルスでピンチに!!
そして、2020年、全世界を襲った「新型コロナウイルス」パンデミック。 ニュースをみていたら、銚子電鉄が製造販売している「まずい棒」が外出自粛による観光、物販の激減で賞味期限間近の在庫が大量に残ってしまっているとのこと。
これは助けなければ!!
早速、銚子電鉄のショッピングサイトから「ねれ煎」と「まずい棒」のセットを注文しました。
礼状付きのセットが届いた
ショッピングサイトで賞味期限切れの「まずい棒」のセットを購入しようと思ったら、何と完売でした。報道されたので一気に注文がはいったのでしょう。 なので、普通の商品を購入しました。 込み合っているようで、10日間くらいかかるとのことです。きっと少人数で殺到する注文をさばいているのかもしれません。
それだけ注文が入っているのだと思うと、待たされることが嬉しいです。
そして商品、到着!!
「まずい棒」は「経営がまずい」という意味です。パッケージにも 「調子悪い電鉄」と、自虐が・・・。
見ての通り、「うまい棒」です。「炭火地鶏味」ですが中身はというと・・・
うへ、本当に不味そうです。。。 でも、本当に「炭」の粉末が入ってるみたいでリアルといえばリアル。 味も「炭火感」あって、悪くないです。
そして不動の「ぬれ煎」。これで ¥1,050+送料¥550
そして、ご丁寧に銚子電鉄社長直筆(のコピー)のお礼状も入っていました
この他にも銚子電鉄はオリジナルサングラスや文具が入った「お先真っ暗セット」等、自虐ネタ満載のグッズも扱っているんですよ。興味のある方は是非、銚子電鉄ショッピングサイトをのぞいてみてください。
鉄道マニアにも貴重な路線です
銚子電鉄はその沿線風景もよいのですが、鉄道マニアにとって、特に私はオールド鉄道ファンなので、その車両も貴重です。最近までは旧営団地下鉄 銀座線の1000系、2000系が走っていました(現在は廃車)し、2020年現在は旧京王帝都電鉄の2000系、5000系が現役で活躍しています。
自分が生まれる前から走っている電車が未だに現役というのは本当に貴重です。本当になんとか存続して欲しい路線です。
新型コロナ禍が収束したら乗り継ぎながら周辺を観光しようと思っています。
がんばれ! 銚子電鉄!!
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